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異説小説「UNNECESSARY」 第三話:alienation (2/2)

虫さされ辛いっつらい!
前の記事でいっぺんに書こうと思ったけど、時間がかかり過ぎたので切りました。

え?明日じゃないって?

ここの明日は次の記事の時をいうんです(キリッ


はい・・・今度からは気をつけます・・・


さて、続きは追記からー。あらすじはありません。




「じゃあ、しっかり休んでおくんだよ。私もそれなりに疲れたしね。」
「あ、あの。休む前に・・・その。」
レイトはベッドに戻ろうとするカトレアを呼びとめた。
「ん?どうした?」
「少し話を聞いてもらえませんか?」
「話って言うと・・・ああ、例の妹の話か?」
「はい、その事です。」

「ふむ・・・。わかった聞こう。私も興味があるからね。
こっちのテーブルで話そうか。」

カトレアはテーブル傍のイスに腰掛けた。
それに習ってレイトも座りだす。

少しの沈黙の後、カトレアが話を促した。
「それで・・・話ってのは?」

「はい、僕の妹が半年前に居なくなったという話は前にしましたよね?」

「ああ、半年前にレートを助けた時に聞いたよ。
何者かに襲われて、倒れていた所を私が助けたんだっけね。」
「はい・・・。あの時はありがとうございました。」
「礼はいいから、話を続けなさい。」

「あ、はい。その時に居た妹なんですけど・・・」

「失踪した、だったね。」

「はい・・・その事なんですが・・・」



沈黙。

「・・・?  見付かったのか?」

「いえ・・・その・・・」

レイトは口ごもった後、やがてはっきりとした口調で


「・・・実は僕の妹、身体を持っていないんです。」

「身体を持っていない・・・。どういう事だ?」

「妹は僕の中に魂だけで生きていたんです。」




レイトは続ける。
「僕の母親は、例の18年前の事件に巻き込まれてしまったらしくて・・・。
その時にお腹に居た娘、つまり僕の妹をちゃんと産めなかったんです。」

「ちゃんと産めなかった。と言うと?」

「その・・・。妹の身体だけ産んで、魂は宿っていなかったそうです。
泣きもせず、苦しみもせず。
母親のお腹から出てきた時にはもう生きてはいなかったんです。」


カトレアは少し考える素振りをして、
「つまり、18年前の異端者発症事件に巻き込まれたレートの母親が、
何らかの異端者になり、妹を無事に産む事ができなかった。という事だね?」

「話が早くて助かります。妹の体はそこで死んでしまいましたが、
魂だけは母親の体の中に残留したそうなんです。
 その一年後、僕が生まれた時に妹の魂が僕の中に宿りました。
だからこの体には、俺と妹の二人の魂があったんです。」

「ん・・・?話は大体分かったけど、それだと妹じゃなくて姉じゃないか?」

「そ・・・それは・・・。
その、僕と妹にも色々とありまして・・・。
本当は姉なんですが『妹』と呼んでました。」

「ほぅ・・・。まぁ、深くは聞かないよ。」

一拍の呼吸の後、カトレアは続けた。
「それで、半年前事件に巻き込まれた時に、レートの中に生きていた妹がいなくなった。
そういうことだね?」

「はい。だから、異端者に詳しいカトレアさんなら何かわかるんじゃないかと思って話しました。」

・・・

「信じて貰えないと思って・・・。今まで黙ってましたけど。」

「信じないどころか、疑う余地が無いね。
想像を絶するような異端者がゴロゴロしてるこの世界じゃ、
大抵の事が信じられるさ。」

カトレアは軽く笑った後、元の表情に戻る。
前よりも真剣な面付きで
「だが、残念ながら私には何もわからない。
妹の居場所も、どうなったのかサッパリだよ。」

「そう・・・ですか。」

落ち込むレイトにカトレアは。
「まぁそう落ち込むな。でも調べてやることはできるよ。
こう見えても顔は広くてね。力になれると思うよ。」

「あ、ありがとうございます!」

「だから交換条件だ。私はそれについて得た情報をレートに提供する。
その代わり、レートはこれまで通り異端者狩りの仕事を手伝う事。
仕事が無い時は自分で妹の情報を集めに回っても構わないよ。」

「わ、分かりました!
俺一人じゃどうしたらいいか全然分からないから助かります!」


「よし。詳しい話はまた今度聞こう。
お互い疲れているだろうしそろそろ休もうか。
少しばかり長話になってしまったからね。」

「そうですね・・・。
それじゃ、休ませて貰います。
ありがとうございました。」

「ああ。ゆっくり休みなさい。」







レイトが就寝した後もカトレアはテーブルにいた。
宵も深まる静かな夜。

(レートの話が本当だとすると・・・)


(まさか・・・ね)


--- To Be Continued… ---







語りたがり物知りおじいちゃんの、異端者講座ー!ヾ( ・w・)ノ゛)

第二回:異端者ってどうやって生まれるの?


よく来たのぅ!話を聞きに来たんじゃな?そうじゃな?
ワシはこんな熱心な者に出会えてよかった!感動した!
よーし、ワシは今回も熱心に教えてやるからのぉ。よーく聞くんじゃぞー?
さて、前回は異端者について話した。
今回は前の通り「異端者がどうやって生まれるのか」を教えてやろう。

異端者が最初に出現したのは約18年前だと言われている。
異端者発症事件と呼ばれる事件があってな。それはもう悲惨な事件じゃった・・・
異端の能力は何も自然に得られるものではない。
しかし、ある科学者が未知の力を得られるようになるウィルスを造り出してしまったのじゃ。
そのウィルスの感染者を異端者と呼ぶ。
そしてこの事件は、その科学者が造ったウィルスがとある町全域に降り注いだ事件なのじゃ・・・

しかし、このウィルスには幾つかの特徴があってな。
一つは先に言った未知の力を引き出す作用。
もう一つは感染して生きて居られる確率はわずか二割足らずだそうじゃ。
その前に人体に感染する確率が9割程度。
つまり、感染しない人間が1割いるという事じゃ。

そうじゃのぅ、例えば100人住んでいる町に蔓延したとすると・・・

・18人が異端者になり、
・10人が感染せず生き延び、
・72人が死滅する。

そしてこのウィルス。
異端者から他人にうつる事は絶対に無い。
遺伝もしなければ、治る事もない。
だから突然に異端者が生まれる事は全く無いはずなのじゃ・・・
そういえば、けのぬはついこの間まで人間だったそうじゃ。
もしかしたら、ウィルスがまだどこかで生きているのかもしれんのう。

このウィルスによって生み出される異端の能力は個人によって違う。
その種類は実に様々じゃ。
例えば筋力が人一倍発達する者、魔術のようなものを使えるようになる者、
体が変形するもの、霊能力を得るもの。
この通り、何が得られても不思議ではないのぅ。
異端者は本当になんでもありなのじゃ。

だが、異端者を敵として見るのは大きな間違いじゃ。
彼らは未知の力を持ってしまっただけで、普通の生活を送る者も沢山おる。
例えば、筋力が発達した者は土木建築など、力仕事をするし
火事があれば魔術師は水の魔法で消火する。
このように、異端者と一般人は互いに理解し合って生きておる。
異端の力を悪用する者は、あくまで一部の者だと言う事を忘れないであげてほしいのぅ。

しかし、その一部の異端者は非常に危険な存在じゃ。
起こす行為も一般人とは比べ物にならないほど甚大な被害を与えおる。
そこで結成された組織が「異端者教会」じゃ!
次回はその「異端者狩りの具体的な仕事について」話そうかのぉ。


ん?なんで異端者ウィルスにそこまで詳しいのかとな?
ホッホッホ、老人の秘密には易々と触れるものではないぞ?

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